「ヒアルロン酸」って化粧水や美容液でよく聞きますよね。最近は「飲むヒアルロン酸」なんてモノも出ています。「飲む」ヒアルロン酸の効果について、長年にわたりヒアルロン酸の研究を行っているキユーピーが、ヒアルロン酸の経口摂取によるシワ抑制効果を発表しています。今回は化粧品や美容液、保湿成分でよく聞く「ヒアルロン」について書いてみます。
“保湿成分”として現在、美容液や化粧品などスキンケア商品の多くに配合されている「ヒアルロン酸」。スキンケアとしての「塗る」ヒアルロン酸は1gあたり6リットルの水分を貯える力によって、肌表面のうるおいをキープし、バリア機能のサポートなどで乾燥肌を改善する効果が期待できると言われています。キューピーはヒアルロン酸のさらなる成分追及の一環として「飲むヒアルロン酸」について検証。その結果、ヒアルロン酸を「飲む」ことにより肌の水分値上昇効果のほか、「シワ抑制効果」も認められました。
皮膚老化の原因の8割は「太陽光、熱、喫煙などの外的要因」と言われています。その外因性老化のなかでも太陽光に含まれる「紫外線」が皮膚に対してもっとも影響が大きく「光老化」とも呼ばれています。光老化した皮膚は水分を保つ機能が低下するので、弾力と水分が失われて「シワ」が形成されます。この「シワ」は、皮膚内のコラーゲンが紫外線によって分解されるのが原因のひとつと言われています。
経口摂取したヒアルロン酸は、腸内細菌によって低分子化されて大腸から吸収され、その後、血中や皮膚へと移行していきます。皮膚内でのヒアルロン酸は「コラーゲン分解を抑制」するばかりでなく「線維芽細胞を増殖」するため、線維芽細胞で作られるヒアルロン酸やコラーゲンなどを合成促進します。つまり、シワ形成の一因である「コラーゲンの分解を抑制」し「合成を促進」をするヒアルロン酸は、シワのできにくい肌環境をつくりながら、すでにあるシワも軽減するのです。