ポルシェ・ケイマンの中古車は壊れやすい?987・981・718の故障と購入時の注意点
2026.10.29
ポルシェの中古車を検討する際、911と並んで人気の高いモデルが「ケイマン」です。ミッドシップならではの軽快なハンドリングや水平対向エンジンの走行性能を楽しめるスポーツカーとして、多くのファンから支持されています。
一方、中古車を購入する際に気になるのが「ケイマンは故障が多いのか」「古い987型を購入しても大丈夫なのか」「エンジンやPDKが故障した場合、修理費用はいくら必要なのか」という点ではないでしょうか。
結論からいうと、ポルシェ・ケイマンは一律に故障が多い車ではありません。ただし、987・981・718ではエンジン構造や装備が異なり、それぞれ注意すべき故障箇所があります。
特に987前期型では、IMSベアリングやシリンダー内壁の損傷について理解しておくことが重要です。
また、比較的新しい981型や718型であっても、冷却系統、エンジンマウント、トランスミッションなどの点検は欠かせません。
この記事では、ポルシェ・ケイマンの世代別の特徴と故障リスク、実際に注意したい症状、中古車購入前のチェックポイント、維持費や修理費用について詳しく解説します。
ポルシェ・ケイマンの中古車は壊れやすい?

ポルシェ・ケイマンは、高い走行性能を持つミッドシップスポーツカーです。
エンジンを運転席の後方に搭載することによって重量を車体中央付近に集め、軽快なハンドリングと優れたコーナリング性能を実現しています。
その一方で、国産の一般的な乗用車と比較すると、部品代や修理工賃が高額になりやすいという特徴があります。
そのため、故障が発生した際の負担が大きくなり、「ポルシェは壊れやすい」という印象につながることもあります。
しかし、故障の多さを判断するには、車種名だけでなく年式やエンジン形式を確認する必要があります。
ケイマンの故障リスクは世代によって異なる
ケイマンは、2005年に初代モデルが登場してから、主に3つの世代に分けられます。
| 世代 | 主な年式 | エンジン | 中古車購入時の注意点 |
|---|---|---|---|
| 987前期型 | 2005〜2008年頃 | 2.7L・3.4L水平対向6気筒 | IMSベアリング、シリンダー摩耗、オイル漏れ |
| 987後期型 | 2009〜2012年頃 | 2.9L・3.4L水平対向6気筒 | 冷却系、燃料系、PDK |
| 981型 | 2013〜2016年頃 | 2.7L・3.4L水平対向6気筒が中心 | ウォーターポンプ、冷却系、電装品、マウント |
| 718型(982) | 2016〜2025年 | 4気筒ターボ、一部6気筒自然吸気 | 冷却系、過給系、PDK、電子制御装備 |
※年式はモデルの登場・販売時期の目安です。登録年とモデルイヤーは一致しない場合があります。また、GT4など一部の高性能モデルはエンジン形式や排気量が異なります。
このように、同じケイマンでも構造上の注意点は異なります。
特に重要なのが、2009年頃に行われた987型のエンジン変更です。
987前期型に採用されていたM96・M97系エンジンと、後期型の新世代エンジンでは、エンジン内部の構造が大きく異なります。
中古車を選ぶ場合は、まず前期型と後期型の違いを理解することが大切です。
ポルシェ911とケイマンの違いについてはこちらの記事で解説しています!
走行距離が少なければ故障しないわけではない
ケイマンの中古車を探していると、走行距離が3万km程度の車両と、7万kmを超えた車両が同じ価格帯に並んでいることがあります。
一般的に走行距離が少ない車両は魅力的ですが、走行距離だけでコンディションを判断することはできません。
例えば、長期間ほとんど動かされていなかった車両では、バッテリーやゴム製部品、シール類などの劣化が進んでいる可能性があります。
反対に、走行距離が多くても定期的なオイル交換や消耗品交換が行われている車両であれば、良好な状態を維持している場合もあります。
中古ケイマンでは、走行距離の少なさよりも、整備履歴と現在の機械的な状態を重視することが重要です。
987型ケイマンで故障しやすい箇所と注意点

987型は、2005年に登場した初代ケイマンです。
現在の中古車市場では、比較的購入しやすい価格帯の車両もあり、初めてポルシェに乗る方にとって魅力的な選択肢となっています。
一方、登場から長い年月が経過しているため、エンジン内部の問題だけでなく、経年劣化による故障にも注意が必要です。
987前期型のIMSベアリング問題
987型を調べると、よく目にするのが「IMSベアリング」という言葉です。
IMSとはインターミディエイトシャフトの略で、エンジン内部にある中間軸を指します。
この中間軸を支えるベアリングが損傷すると、エンジン内部に重大な故障が発生する可能性があります。
ただし、987ケイマンのIMS問題については正しく理解しておく必要があります。
ポルシェの初期水冷エンジンでは、2000〜2005年頃に採用された一部の小型シングルローベアリングが問題となりました。
一方、2006〜2008年モデルのケイマンには、改良された大型ベアリングが採用されています。
このベアリングは従来の小型タイプより故障リスクが低いと評価されていますが、故障する可能性が完全になくなったわけではありません。
また、通常のクラッチ交換作業と同時に簡単に取り外せる構造ではなく、基本的にベアリング自体の交換にはエンジンの分解が必要です。
そのため、987前期型を購入する際は、エンジン形式や過去の整備履歴を確認し、必要に応じてポルシェ専門工場に相談することをおすすめします。
なお、987後期型ではエンジン構造が変更され、従来のIMSベアリングは存在しません。
987前期型のボアスコアリング(シリンダー摩耗)
987前期型の中古車で、IMSベアリングと並んで注意したいのが「ボアスコアリング」です。
ボアスコアリングとは、エンジン内部のシリンダー壁面に傷が付く現象を指します。
ピストンが上下運動する際に、シリンダー内壁の損傷が進むと、異音やオイル消費量の増加などの症状が発生する場合があります。
特に987前期型の3.4Lエンジンを搭載したケイマンSでは、注意すべき問題として知られています。
代表的な症状として、エンジンが冷えている状態での打音、オイル消費量の増加、排気煙の異常などが挙げられます。
ただし、これらの症状が発生したからといって、必ずボアスコアリングが原因とは限りません。
例えば、エンジンオイルの消費量が増加する原因には、オイル漏れやエアオイルセパレーターの不具合なども考えられます。
ボアスコアリングを疑う場合は、エンジン内部を専用の内視鏡で確認する方法があります。
シリンダー内壁の状態によってはエンジンの分解修理が必要となり、修理費用が高額になる可能性もあります。
そのため、987前期型のケイマンSを購入する場合は、専門工場での購入前点検を検討したいところです。
ウォーターポンプと冷却系統の故障
987型では、エンジンの冷却系統も確認しておきたいポイントです。
ケイマンはミッドシップ構造のため、車体前方にあるラジエーターとエンジンを配管で接続しています。
冷却系統には、ウォーターポンプやサーモスタット、冷却水ホースなど複数の部品が使用されています。
これらが劣化すると、冷却水漏れやエンジン温度の異常につながる可能性があります。
特に年式の古い車両では、ウォーターポンプの交換履歴や冷却水漏れの有無を確認しておきましょう。
また、フロントバンパーの開口部から落ち葉や小石などが入り込み、ラジエーター周辺に汚れが蓄積することもあります。
定期的に清掃や点検が行われているかも確認したいポイントです。
987後期型は故障が少ない?
2009年頃から登場した987後期型は、新世代のエンジンを搭載しています。
従来のIMSベアリングを使用しない構造になったことは、中古車を検討する人にとって大きな違いです。
ただし、IMSベアリングの問題がなくなったからといって、エンジンが故障しなくなったわけではありません。
後期型でも、燃料ポンプなどの燃料系統、冷却系統、点火系統、オイル漏れなどの確認は必要です。
さらに、987後期型からは7速PDKが採用されたため、PDK搭載車では変速機の状態も重要になります。
中古車購入時は、前期型と後期型を区別したうえで、現在のコンディションを比較することが大切です。
981型ケイマンで故障しやすい箇所と注意点

981型は、2013年頃から販売された2代目ケイマンです。
987型から車体設計が大きく進化し、内装や快適性、走行性能が向上しました。
また、自然吸気の水平対向6気筒エンジンを搭載していることから、中古車市場でも人気があります。
981型にはIMSベアリング問題がない
981型のエンジンには、987前期型で使用されていたIMSベアリングが存在しません。
そのため、初期の水冷ポルシェで知られるIMSベアリング故障については、心配する必要がありません。
この点は981型を選ぶ大きなメリットの一つです。
また、981型ではエンジンや車体設計が進化しており、比較的新しい世代の自然吸気6気筒ポルシェとして魅力があります。
ただし、IMSベアリングの問題がないことと、すべての故障が発生しないことは別です。
購入前には、年式相応の劣化や過去の修理状況を確認する必要があります。
ウォーターポンプやサーモスタットの不具合
981型で確認しておきたいのが、冷却系統です。
ウォーターポンプはエンジン内に冷却水を循環させる部品で、サーモスタットは冷却水の流れを制御する役割を持っています。
これらに不具合が発生すると、冷却水漏れや水温異常につながる可能性があります。
中古車購入時は、エンジン周辺の冷却水漏れや、過去にウォーターポンプを交換した履歴がないか確認しましょう。
また、冷却水の減少が繰り返されている車両では、その原因を明らかにすることが重要です。
冷却水を補充すれば問題が解決するとは限りません。
エアオイルセパレーターの不具合
981型では、エアオイルセパレーター(AOS)の状態にも注意が必要です。
エアオイルセパレーターは、エンジン内部で発生するブローバイガスからオイル成分を分離する部品です。
この部品に不具合が発生すると、アイドリングが不安定になったり、オイル消費量が増加したりする場合があります。
また、排気管から通常とは異なる煙が発生するケースもあります。
ただし、始動直後の白い排気は水蒸気である場合もあるため、色だけで故障を判断することはできません。
気になる症状がある場合は、診断機による確認や専門工場での点検を受けましょう。
PADMなど電子制御装備の故障
981型の一部には、スポーツクロノパッケージに関連するPADM(ポルシェ・アクティブ・ドライブトレイン・マウント)が採用されています。
PADMは走行状況に応じて駆動系マウントの特性を制御する仕組みです。
この装備に不具合が発生すると、メーター内に警告メッセージが表示される場合があります。
また、電子制御サスペンションのPASMを装備する車両では、ダンパーや制御系統の状態も確認したいところです。
981型は装備内容によって維持費が変わるため、中古車購入時にはオプション装備の有無も確認しておくことをおすすめします。
718ケイマンで故障しやすい箇所と注意点
718ケイマンは、2016年に登場した3代目ケイマンです。
従来の自然吸気6気筒エンジンから、標準モデルやSでは水平対向4気筒ターボエンジンへ変更されました。
一方、GTS 4.0やGT4、GT4 RSなどには自然吸気の水平対向6気筒エンジンが搭載されています。
なお、ポルシェ公式発表によると、従来の718シリーズの生産は2025年10月に終了しています。
そのため、ガソリンエンジン搭載の718ケイマンを検討する場合、中古車市場の重要性が高まっています。
4気筒ターボエンジンの注意点
718ケイマンの標準モデルは2.0L、ケイマンSは2.5Lの水平対向4気筒ターボエンジンを搭載しています。
ターボエンジンは低回転域から力強いトルクを発揮できる一方、自然吸気エンジンとは異なる部品構成を持っています。
そのため、ターボチャージャーや過給圧制御、吸気配管なども点検対象になります。
例えば、加速時に通常とは異なる異音が発生する場合や、エンジン警告灯が点灯している場合は、故障コードの確認が必要です。
ただし、異音や警告灯だけでターボチャージャーの故障と判断することはできません。
点火系統やセンサー、吸気系統などが原因となることもあるため、総合的な診断が重要です。
冷却水漏れやウォーターポンプの不具合
718型でも冷却系統の点検は欠かせません。
ウォーターポンプや配管、接続部分などに不具合があると、冷却水が漏れる可能性があります。
購入前の試乗では、水温が正常な範囲で安定しているか、冷却水に関する警告が表示されていないか確認しましょう。
また、駐車していた場所に液体の漏れた跡がないかも確認しておきたいポイントです。
冷却水漏れを放置すると、エンジンが過熱して重大な損傷につながる可能性があります。
少量の漏れであっても、原因を特定してから購入を判断することが大切です。
PDKや電子制御システムの不具合
718ケイマンには、マニュアルトランスミッションとPDKが設定されています。
PDKは素早くスムーズな変速を実現するトランスミッションですが、機械部品や制御系統に不具合が発生する可能性があります。
例えば、発進時に大きなショックを感じる、変速時に異常な振動がある、ギアが正常に切り替わらないといった症状です。
ただし、PDKの故障は必ずしもトランスミッション全体の交換を意味するわけではありません。
センサーや制御装置など、原因によって修理方法が異なります。
中古車を購入する際は、試乗による確認と診断機による故障履歴の確認を組み合わせることをおすすめします。
ケイマンの中古車を購入する際の7つのチェックポイント

中古ケイマンの購入で失敗しないためには、価格や年式だけでなく、実際の車両状態を確認する必要があります。
ここからは、中古車を購入する際に特に確認したいポイントを解説します。
1. 整備記録簿と修理履歴を確認する
中古ケイマンを購入する際、最初に確認したいのが整備記録簿です。
エンジンオイルやブレーキフルードの交換、スパークプラグや冷却系部品の整備履歴などが残っているか確認しましょう。
特に987型など年式の古い車両では、過去にどのような部品が交換されてきたかが重要です。
整備記録が残っている車両であれば、過去のメンテナンス状況を把握しやすくなります。
一方、記録簿がほとんどない車両では、購入前に専門工場で点検してもらうことをおすすめします。
2. エンジンの異音とオイル消費を確認する
ケイマンの中古車では、エンジンの状態確認が重要です。
特に987前期型の3.4Lエンジンを搭載したケイマンSでは、シリンダー内壁の状態に注意したいところです。
冷間始動時に異常な打音がないか、アイドリングが安定しているか、オイル消費量が極端に多くないか確認しましょう。
また、エンジン周辺や車体下部にオイル漏れの跡がないかも確認が必要です。
症状によっては専門工場による内視鏡検査が有効です。
3. PDKやMTの作動状態を確認する
PDK搭載車では、変速時のショックや異音、警告表示の有無を確認しましょう。
特に低速走行時や後退時、発進時の動作は重要です。
MT車では、クラッチのつながり方やシフト操作時の違和感を確認します。
987前期型のAT車は主にティプトロニックSで、987後期型からPDKが採用されています。
同じ987型でも変速機が異なるため、車両の年式と仕様に合った点検を行うことが重要です。
4. 冷却系統とラジエーターを確認する
ケイマンの冷却系統では、ウォーターポンプやサーモスタット、冷却水ホースなどが重要です。
冷却水の漏れた跡や、タンク内の水位に異常がないか確認しましょう。
また、車体前方のラジエーター周辺に落ち葉やゴミが蓄積していないかもチェックしてください。
冷却系統の修理履歴がある場合は、どの部品を交換したのか確認することをおすすめします。
5. 足回り・タイヤ・ブレーキの状態を確認する
ケイマンは高いコーナリング性能を持つスポーツカーです。
そのため、タイヤやサスペンション、ブレーキの状態が走行性能に大きく影響します。
購入前には、タイヤの偏摩耗や製造年、ブレーキディスクの摩耗、足回りからの異音を確認しましょう。
また、車高を下げるなどのカスタマイズが行われている場合は、アライメントや保安基準への適合状況も確認が必要です。
サーキット走行歴がある車両では、通常の街乗り車両とは異なる消耗が生じている可能性もあります。
6. 修復歴・リコール・保証内容を確認する
中古車購入では、修復歴や事故歴の確認が欠かせません。
また、リコールの対象となっている場合は、必要な改修が実施されているか確認しましょう。
国土交通省のリコール情報検索では、車名や型式などから届出内容を調べることができます。
ただし、個別の車両が対象かどうか、改修が完了しているかについては、メーカーや販売店への確認が必要です。
保証についても、期間だけではなく対象部品や免責事項を確認しておきましょう。
7. ポルシェ専門工場で購入前点検を受ける
中古ケイマンの購入では、ポルシェに詳しい整備工場での購入前点検が有効です。
特に987前期型のように高額なエンジン修理リスクが存在するモデルでは、購入前の診断が重要になります。
点検では、リフトアップによる下回り確認、オイル漏れや冷却水漏れの確認、診断機による故障コードの確認などを実施します。
ポルシェ専用診断機のPIWISを使用できる工場であれば、電子制御システムに記録された故障情報などを確認できます。
ただし、診断機だけですべての故障を発見できるわけではありません。
必要に応じて試乗や内視鏡検査などを組み合わせ、総合的に判断することをおすすめします。
ケイマンの故障修理費用はどれくらい?

ケイマンの中古車を購入する場合、購入価格だけでなく、故障した際の修理費用も考えておく必要があります。
特にエンジンやトランスミッションの大掛かりな修理が必要になった場合、一般的な消耗品交換とは比較にならない費用が発生する可能性があります。
修理費用は部品と作業内容によって大きく変わる
例えば、エンジンオイル交換や点火系部品の交換で済む修理と、エンジン内部の分解修理では費用が大きく異なります。
また、同じ故障内容でもポルシェセンターと専門整備工場では、部品代や工賃が異なる場合があります。
国内のポルシェ専門店が公開する料金例では、オイル交換は2万〜3万円程度の価格設定が見られます。
一方、PDKの内部修理では、対応する故障内容によって数十万円以上の費用が必要となる事例もあります。
また、987型などのエンジンオーバーホールでは、分解整備の工賃だけで数十万円以上となり、エンジン脱着費用や追加部品代などが別途必要になるケースもあります。
これらは特定の整備店が公開している料金事例であり、すべてのケイマンに当てはまる標準価格ではありません。
重要なのは、購入前に大きな修理リスクがないか確認し、必要な整備がある場合は見積もりを取得することです。
維持費を抑えるには予防整備が重要
ケイマンを長く所有するためには、故障が発生してから修理するだけでなく、定期的な予防整備を行うことが重要です。
例えば、エンジンオイルを適切な時期に交換することや、冷却水漏れを早期に発見することは、大きなトラブルを防ぐために役立ちます。
また、タイヤやブレーキなどの消耗品は、交換時期を把握して計画的に準備しておくと安心です。
年式の古いケイマンを購入する場合は、納車後すぐに必要になる整備がないか、購入前に確認しておくことをおすすめします。
中古で買うなら987・981・718のどれがおすすめ?

ケイマンの中古車を購入する場合、世代ごとの特徴を理解して選ぶことが重要です。
同じケイマンでも、購入価格やエンジンの性格、維持費、装備などが異なります。
購入価格を重視するなら987型
987型は、比較的予算を抑えてポルシェのミッドシップスポーツカーを楽しみたい人に向いています。
自然吸気の水平対向6気筒エンジンを搭載しており、高回転まで回した際のサウンドや走行感覚も魅力です。
ただし、年式が古いため、エンジンだけでなく足回りや冷却系統、電装品などの経年劣化にも注意が必要です。
特に987前期型のケイマンSでは、ボアスコアリングなどのリスクを考慮し、車両状態を十分に確認したいところです。
購入価格だけで判断せず、整備履歴が明確な車両を選びましょう。
自然吸気6気筒とバランスを求めるなら981型
981型は、自然吸気の水平対向6気筒エンジンを楽しみながら、比較的新しい車体設計を求める人におすすめです。
987型から内外装や走行性能が進化しており、日常的な使いやすさも向上しています。
また、従来のIMSベアリング問題が該当しない点も中古車選びの安心材料になります。
ただし、ウォーターポンプやエンジンマウント、電子制御装備などの状態は確認する必要があります。走行性能と維持費のバランスを考えながら中古ケイマンを選びたい人にとって、有力な候補となるでしょう。
新しい装備とターボ性能を求めるなら718型
718型は、比較的新しいケイマンを購入したい人におすすめです。
標準モデルやSでは4気筒ターボエンジンが採用され、低回転域から力強いトルクを楽しむことができます。
また、自然吸気6気筒エンジンを求める場合は、GTS 4.0やGT4などのモデルも選択肢になります。
一方、比較的新しい年式であっても、電子制御装備やPDK、冷却系統などの確認は必要です。
中古車価格もグレードによって大きく異なるため、予算と希望する走行性能を整理して選ぶことが重要です。
初めてケイマンを買うなら何を優先すべき?
初めて中古ケイマンを購入する場合は、年式だけでなく、購入後の整備費用まで含めて予算を考えましょう。
例えば、安価な987型を購入しても、納車後にタイヤやブレーキ、冷却系統などの交換が必要になれば、結果的に購入費用が大きく膨らむ可能性があります。
一方、価格が高めの981型や718型でも、整備状況や保証内容によっては、購入後の費用を予測しやすい場合があります。
特に初めて輸入スポーツカーを購入する人は、購入価格の安さだけではなく、整備履歴の明確さ・現在の車両状態・保証内容を優先することをおすすめします。
ポルシェ認定中古車と一般中古車はどちらが安心?
ポルシェ・ケイマンの中古車は、ポルシェセンターの認定中古車と、一般の中古車販売店などで購入できます。
ポルシェ認定中古車は、メーカーが定める111項目のチェックリストに基づいて点検が行われることが特徴です。また、最低12カ月のポルシェアプルーブド保証、または既存の新車保証などが付帯しています。
一方、一般の中古車販売店でも、ポルシェ専門店で適切に整備された良好な車両を購入できる可能性があります。重要なのは、販売店の種類だけで安心と判断するのではなく、車両の状態や整備内容、保証条件を確認することです。
特に購入後の修理費用が不安な方は、認定中古車や保証付きの車両を検討するとよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q. ポルシェ・ケイマンは故障が多い車ですか?
A. ケイマンが一律に故障の多い車とはいえません。ただし、987前期型ではIMSベアリングやシリンダー摩耗、981型や718型では冷却系統や電子制御装備など、世代によって注意したい故障があります。購入前の点検と整備履歴の確認が重要です。
Q. 987ケイマンは中古で購入しても大丈夫ですか?
A. 987型でも整備履歴が明確で、現在の状態が良好な車両であれば購入候補になります。ただし、前期型と後期型ではエンジン構造が異なります。特に前期型の3.4LケイマンSでは、シリンダー摩耗などのリスクを確認しておくことをおすすめします。
Q. 981ケイマンはIMSベアリングが故障しますか?
A. 981型には、987前期型などで使用されていたIMSベアリングが存在しません。そのため、従来のIMSベアリング問題は該当しません。ただし、ウォーターポンプや冷却系統、電装品などの不具合は発生する可能性があります。
Q. ケイマンのPDKは故障しやすいですか?
A. PDKの故障率をすべての世代で一律に判断できる信頼性の高い公開データは限られています。PDKは高性能なトランスミッションですが、機械部品や電子制御部品の不具合が発生する可能性があります。中古車購入時には変速時の挙動や故障コード、整備履歴を確認しましょう。
Q. 中古ケイマンは走行距離何万kmまでなら安心ですか?
A. 何万km以下なら必ず安心という基準はありません。走行距離が少なくても整備不足や経年劣化が進んでいる場合があります。走行距離だけでなく、エンジンやトランスミッションの状態、整備履歴などを総合的に判断する必要があります。
Q. 中古ケイマンは987・981・718のどれがおすすめですか?
A. 購入価格を重視するなら987型、自然吸気6気筒エンジンと比較的新しい車体設計を求めるなら981型、新しい装備やターボエンジンの性能を求めるなら718型が候補になります。ただし、どの世代でも整備状況の良い車両を選ぶことが重要です。

ハシブトガラス
新卒で入社した会社がブラックだと気づくまで3ヶ月、朝から翌朝まで働きボロボロに。その後に公務員や経営コンサルタントを経て、広告会社を設立。
2023年で設立10年を迎えました。毎日、四苦八苦しながら生きてます。(たぶん!)








