今でも人気の旧型ポルシェおすすめ7選!914・944・928・356など歴代の名車を徹底比較
2026.11.4
ポルシェといえば、911やケイマン、カイエン、マカンなどが有名です。しかし、ポルシェの魅力は現在販売されているモデルだけではありません。
1948年に誕生した356をはじめ、914、924、928、944など、生産終了から数十年が経過しても愛好家から支持され続ける名車が数多く存在します。
これらの旧型ポルシェは、現在のスポーツカーとは異なるデザインや独特の運転感覚を持ち、クラシックカーとして人気があります。
一方、古いポルシェには「故障が心配」「維持費が高そう」「初心者でも購入できるのか」といった不安もあるでしょう。
そこで今回は、今でも魅力的な旧型ポルシェ7車種を厳選し、特徴やおすすめモデル、中古車購入時の注意点を解説します。
初めてクラシックポルシェを購入する方にも役立つよう、モデルごとの違いや選び方も紹介します。
なぜ昔のポルシェは今でも人気があるのか?

ポルシェの旧車が長年支持される理由は、単なる希少性だけではありません。
現在のスポーツカーにはないデザイン、時代ごとに異なるエンジン特性、ドライバーが車を操作する楽しさなど、多くの魅力を持っています。
現代の車にはないクラシックなデザイン
昔のポルシェには、現在では見られない個性的なスタイリングが数多く存在します。
例えば、356の丸みを帯びたボディラインや、914の直線的なフォルム、944のワイドなフェンダーなどです。
1970〜1980年代のモデルにはリトラクタブルヘッドライトを採用した車種も多く、当時ならではのスポーツカーデザインを楽しめます。
新型車には最新技術による洗練された魅力がありますが、旧型ポルシェには、その時代にしか生まれなかった独特の美しさがあります。
エンジンや運転感覚に個性がある
ポルシェは、すべてのスポーツカーに同じエンジンレイアウトを採用してきたわけではありません。
356や912はリアエンジン、914はミッドシップ、924・928・944・968はフロントエンジンを採用しています。
なかでも924・928・944・968は、前方にエンジンを搭載し、後方にトランスミッションを配置する「トランスアクスル方式」を採用したモデルです。
エンジン配置によって重量配分やハンドリングの特性が変わり、それぞれに異なる運転感覚が生まれます。
こうした違いを楽しめることも、クラシックポルシェの大きな魅力です。
希少性や歴史的価値が評価されている
ポルシェの旧車には、生産台数が少ないモデルや、ブランドの歴史において重要な役割を果たした車種が存在します。
例えば、ポルシェ初の量産モデルである356や、希少な6気筒エンジンを搭載する914/6などです。
ただし、古ければ必ず価値が高くなるわけではありません。
車両のコンディションや整備履歴、オリジナル性なども評価に影響します。
将来的な資産価値だけで判断するのではなく、自分が所有して楽しみたい車を選ぶことが大切です。
今でも人気の旧型ポルシェおすすめ7選
ここからは、ポルシェの歴史を知るうえで欠かせない7車種を紹介します。
今回は定番の911を除き、デザインやエンジン構造に個性があるモデルを中心に選びました。
① ポルシェ356|ポルシェの歴史を築いた伝説のスポーツカー
ポルシェ356は、クラシックポルシェの原点ともいえるモデルです。
1948年に登場した356は、ポルシェの名を冠した最初のスポーツカーとして知られています。
流れるような丸みのあるボディラインが特徴で、現在の911につながるデザインの基礎を築きました。
初期の試作車である356 No.1はミッドシップでしたが、その後の量産型ではリアエンジン方式が採用されました。
エンジンは空冷水平対向4気筒。排気量や性能は年式・グレードによって異なります。
356にはA・B・Cなどのシリーズがあり、なかでも最終型の356 Cは完成度の高いモデルとして知られています。
現在ではクラシックカーとしての歴史的価値が高く、良好な個体を探す場合は相応の予算が必要になることもあります。
おすすめの人: ポルシェの歴史を感じたい人、クラシックなデザインを重視する人。
② ポルシェ912|911のデザインを楽しめる4気筒モデル
ポルシェ912は、1965年に登場したスポーツカーです。
外観は当時の911とよく似ていますが、最大の違いは搭載されているエンジンです。
初期の911には水平対向6気筒エンジンが採用されたのに対し、912には356系の1.6L水平対向4気筒エンジンが搭載されました。
最高出力は90PSです。
当時の912は、911より購入しやすい価格帯のモデルとして設定されていました。
6気筒エンジンの911ほどのパワーはありませんが、軽快なハンドリングとクラシック911に通じるデザインを楽しめます。
現在では912自体も希少なクラシックポルシェとなっています。
なお、1976年には北米市場向けに2.0Lエンジンを搭載した912Eも登場しており、購入時には初期型と区別する必要があります。
おすすめの人: 初期911に似たデザインが好きな人、空冷4気筒エンジンを楽しみたい人。
③ ポルシェ914|ミッドシップの軽快な走りが魅力
ポルシェ914は、1969年に発表されたフォルクスワーゲンとの共同開発モデルです。
最大の特徴は、エンジンを座席の後方に配置したミッドシップレイアウトです。
リアエンジンの911とは異なり、軽快なハンドリングを楽しめるスポーツカーとして開発されました。
外観は直線的なスタイリングが特徴で、リトラクタブルヘッドライトや取り外し可能なタルガルーフも備えています。
914には1.7L・1.8L・2.0Lの4気筒モデルがあり、さらに911 T由来の2.0L水平対向6気筒エンジンを搭載した914/6も存在します。
初めて914を選ぶなら、走行性能とバランスを重視して4気筒の914 2.0がおすすめです。
希少性や6気筒エンジンの魅力を求めるなら、914/6も候補になるでしょう。
ただし、914は車体のサビに注意が必要な車種です。特にバッテリートレー周辺や車体骨格の腐食は、購入前に慎重に確認しましょう。
おすすめの人: 他人とは違う個性的なポルシェに乗りたい人、ミッドシップの走りを楽しみたい人。
④ ポルシェ924|FRスポーツの魅力を持つエントリーモデル
ポルシェ924は、1976年に登場したフロントエンジンのスポーツカーです。
それまでのポルシェとは異なる設計思想を持ち、エンジンを車体前方、トランスミッションを後方に配置するトランスアクスル方式を採用しました。
前後の重量配分に配慮した構造によって、安定したハンドリングを実現しています。
初期の924には2.0L直列4気筒エンジンが採用されました。
その後、ターボモデルや、944系の2.5Lエンジンを搭載する924 Sも登場しています。
924の魅力は、リトラクタブルヘッドライトを備えた1970年代らしいデザインと、扱いやすいFRレイアウトです。
クラシックポルシェのなかでも独特の立ち位置にあり、911とは違うポルシェの歴史を楽しめるモデルといえます。
おすすめの人: 1970〜1980年代のスポーツカーデザインが好きな人、FRスポーツを楽しみたい人。
⑤ ポルシェ928|V8エンジンを搭載した高級グランドツアラー
ポルシェ928は、1978年モデルとして登場した高性能グランドツアラーです。
最大の特徴は、ポルシェとして初めて量産車に採用された水冷V型8気筒エンジンです。
軽快さを重視した914や924とは異なり、928は長距離を快適に走行できる高性能スポーツカーとして開発されました。
丸みを帯びたボディや独特のヘッドライトデザインは、現在でも存在感があります。
928には、初期型のほか、928 S、S4、GT、GTSなどのモデルが存在します。
特に最終型の928 GTSは、5.4L V8エンジンを搭載した高性能モデルとして知られています。
一方、928は車両構造や装備が比較的複雑で、整備費用が高額になる可能性があります。
購入を検討する際は、エンジンや電装系、冷却系統などの整備履歴を確認することが重要です。
おすすめの人: V8エンジンの力強さを楽しみたい人、快適性と走行性能を両立したクラシックカーを探している人。
⑥ ポルシェ944|走行性能と実用性のバランスが魅力
ポルシェ944は、1982年モデルから販売されたFRスポーツカーです。
924の基本構造を発展させながら、ワイドなフェンダーやポルシェ製の直列4気筒エンジンを採用しています。
標準モデルは2.5Lエンジンを搭載し、後には高性能な944 Turboや3.0Lエンジンの944 S2なども登場しました。
944の魅力は、優れた重量バランスと安定した走行性能です。
911や914とは異なり、フロントエンジンならではの自然な操作感を備えています。
また、リアハッチを持つボディは荷物の積載性も考慮されており、趣味のドライブから長距離ツーリングまで幅広く楽しめます。
初めて944を購入するなら、標準の自然吸気モデルも検討する価値があります。
ただし、タイミングベルトや冷却系統、足回りなどの整備状態は必ず確認しましょう。
おすすめの人: クラシックポルシェを実際に運転して楽しみたい人、走行性能と実用性のバランスを求める人。
⑦ ポルシェ968|FRポルシェの完成形ともいえるモデル
ポルシェ968は、1992年モデルとして登場した944の後継車です。
924から続くフロントエンジン・トランスアクスル方式を受け継ぎながら、デザインやエンジン性能が進化しました。
搭載されたエンジンは、3.0L直列4気筒の自然吸気エンジンです。
可変バルブタイミング機構「VarioCam」を採用し、最高出力240PSを発揮しました。
トランスミッションには6速マニュアルとティプトロニックATが設定されています。
特に注目されるのが、スポーツ走行を重視した968 Club Sport(CS)です。
快適装備を簡素化することで軽量化を図り、走行性能を重視したモデルとして開発されました。
968は1995年に生産を終了しましたが、現在でもFRポルシェの完成度を語るうえで重要なモデルです。
おすすめの人: FRスポーツの走行性能を重視する人、1990年代のポルシェが好きな人。
旧型ポルシェ7車種の特徴を一覧で比較

紹介した7車種を比較すると、エンジン配置や特徴が大きく異なることがわかります。
| 車種 | 主なモデルイヤー | エンジン配置 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 356 | 1948〜1965年 | RR※ | ブランドの原点 |
| 912 | 1965〜1969年 | RR | 911系の外観と4気筒 |
| 914 | 1970〜1976年 | MR | 軽快なミッドシップ |
| 924 | 1976〜1988年 | FR | 初期のトランスアクスル車 |
| 928 | 1978〜1995年 | FR | V8高級GT |
| 944 | 1982〜1991年 | FR | 操縦性と実用性 |
| 968 | 1992〜1995年 | FR | FRモデルの最終進化型 |
※356の初期試作車「No.1」はミッドシップです。912には1976年の北米向け912Eも存在します。年式は主にポルシェ公式のモデルイヤー表記に基づきます。
この比較からもわかるように、ポルシェの歴史は911だけで語れるものではありません。
さまざまなエンジン配置や車体構造に挑戦してきたことが、ポルシェの技術的な魅力につながっています。
初めて旧型ポルシェを購入するならどのモデルがおすすめ?

初めてクラシックポルシェを購入する場合は、デザインの好みだけでなく、維持管理の難しさや整備環境を考慮する必要があります。
初心者には944や924 Sを候補に
初めての旧型ポルシェとして比較検討したいのが、944や924 Sです。
いずれもフロントエンジン・後輪駆動方式を採用しており、比較的扱いやすい運転特性を備えています。
ただし、古い車である以上、維持費が安いとは限りません。
特にタイミングベルトの交換履歴や冷却系統、クラッチの状態などを確認することが大切です。
整備記録が明確で、専門店による点検を受けた個体を優先しましょう。
趣味性やデザインを重視するなら914
週末のドライブを中心に楽しむなら914も魅力的です。
911とは異なるミッドシップの走行特性に加え、脱着式ルーフによる開放感も楽しめます。
特に914 2.0は、4気筒モデルのなかでも走行性能に余裕があるためおすすめです。
ただし、車体の腐食による修理は高額になることがあります。
外観の美しさだけで判断せず、車体骨格の状態を専門家に確認してもらう必要があります。
希少性やコレクション性なら356・912・928 GTS
クラシックカーの歴史や希少性を重視するなら、356や912、928 GTSなどが候補になります。
これらのモデルは、車両の仕様やオリジナル性によって評価が異なります。
また、長期保有する場合は、部品の供給状況やレストアに対応できる専門店の存在も重要です。
購入価格だけでなく、将来的な修理や保管環境まで考慮して選びましょう。
古いポルシェを中古車で購入するときの注意点

旧型ポルシェは、同じモデルであっても個体ごとの状態に大きな違いがあります。
購入する際は、次のポイントを重点的に確認しましょう。
① ボディのサビや事故修復歴を確認する
旧車購入で最も注意したいのが、車体の腐食です。
特に914はバッテリートレー周辺やサイドシルの腐食が知られています。
356や912などの古いモデルでも、フロアや足回りの取り付け部分などを確認する必要があります。
外装が美しく再塗装されていても、内部に腐食が残っている場合があります。
できればリフトアップして下回りを確認できる専門店で、購入前点検を受けましょう。
② エンジンや冷却系統の整備履歴を見る
古いポルシェは、エンジンの形式によって注意すべき部分が異なります。
空冷エンジンを搭載する356・912・914では、オイル漏れや燃料系統、エンジンの状態などが重要です。
水冷エンジンを搭載する924・928・944・968では、冷却系統やタイミングベルトの整備履歴なども確認しましょう。
特に944や968などのベルト駆動エンジンは、交換時期を過ぎたまま使用すると重大な故障につながる可能性があります。
③ 部品の入手性と修理費用を確認する
ポルシェでは、クラシックモデル向けの純正部品を供給する「ポルシェクラシック」の取り組みが行われています。
しかし、すべての部品が常に入手できるわけではありません。
希少な部品や内装パーツなどは、取り寄せや修復に時間と費用がかかる場合があります。
購入前に、希望するモデルを整備できる専門店があるか確認しておくと安心です。
④ 車両価格だけでなく総予算で考える
旧型ポルシェは、購入後に追加整備が必要になる場合があります。
例えば、タイヤやブレーキの交換、エンジンのオイル漏れ修理、電装系の修理などです。
車両本体価格が安くても、大規模な修理が必要になれば総費用が高額になります。
そのため、購入予算をすべて車両代金に充てるのではなく、初期整備や予備費を含めて検討することをおすすめします。
旧型ポルシェについてよくある質問
Q. 古いポルシェで初心者におすすめの車種は?
944や924 Sなどは、初めて旧型ポルシェを検討する際の候補になります。ただし、年式の古い車であるため、整備履歴や車両の状態を最優先して選ぶことが重要です。
Q. 旧型ポルシェは故障しやすいですか?
年式や整備状況によって異なります。古い車ではゴム部品、冷却系統、燃料系統、電装系などの経年劣化に注意が必要です。購入前には専門店での点検をおすすめします。
Q. ポルシェの旧車は今でも部品を購入できますか?
ポルシェクラシックでは、旧型モデル向けの純正部品が供給されています。ただし、車種や年式によって入手性は異なるため、必要な部品が購入できるか事前に確認しましょう。
Q. 旧型ポルシェで希少性が高いモデルは?
356の一部グレードや914/6、928 GTS、968 Club Sportなどが挙げられます。ただし、希少性と車両価格は必ずしも比例するわけではなく、状態や履歴によって評価が変わります。
Q. 911以外にも人気のクラシックポルシェはありますか?
はい。914、944、928、356、912など、911以外にも個性的なクラシックモデルが数多く存在します。デザインや走行性能、歴史的背景によって、それぞれ異なる魅力があります。
まとめ|旧型ポルシェには現代の車にはない魅力がある
ポルシェには、911以外にも歴史に残る名車が数多く存在します。
今回紹介した356・912・914・924・928・944・968は、いずれも独自の設計思想と個性を持つスポーツカーです。
ポルシェの歴史やクラシックなデザインを楽しむなら356や912、軽快なミッドシップの走りを求めるなら914がおすすめです。
一方、走行性能と実用性のバランスを重視するなら944や968、V8エンジンによる力強い走りを楽しみたいなら928が候補になります。
ただし、旧型ポルシェを購入する場合は、車両の状態や整備履歴、部品の入手性を慎重に確認することが重要です。
購入価格だけで判断せず、将来的な維持費まで含めて、自分に合った一台を選びましょう。
お気に入りのクラシックポルシェに出会うことができれば、現代のスポーツカーでは味わえない、特別なドライビング体験を楽しめるはずです。

ハシブトガラス
新卒で入社した会社がブラックだと気づくまで3ヶ月、朝から翌朝まで働きボロボロに。その後に公務員や経営コンサルタントを経て、広告会社を設立。
2023年で設立10年を迎えました。毎日、四苦八苦しながら生きてます。(たぶん!)












